2005年10月25日
ロワールワインツアーとワインの話 1
フランスロワール地方のワイナリー巡りに参加している。主催はポケットワインサロンである。三年前、ソムリエの資格を取りたいなどと無謀なことを考え、ソムリエ試験のためにここの教室に通った。ソムリエの試験の方はどうなったかというと、私の場合仮に試験に受かっても、そういった関係の仕事をしていないということで、ソムリエの称号は与えられないということが分かって、試験を前にして逃亡した口である。従って、ワインについてあまり偉そうなことは言えない。ソムリエと同じ試験を受けて、受かっても“ワインアドバイザー”(これはうろ覚え)の称号となるのだが、聞いた印象は天と地ほども違う。車の免許をとっても乗らない人だっているのだから、同じ称号で良さそうなものなのに、お堅いものである。
ワインを飲んで初めておいしいと感じたのが、今から20年くらい前。JDLという会社に勤めていた頃、会社を休んでウインドサーフィンの教室に行って、夜、牛乳鍋と一緒に飲んだ白ワインが火照った体に、本当においしかった。ドイツの白ワインだった。ハーフボトルで1,200円もして高いものだと感じたが、あれが本物らしいワインを飲んだ最初かもしれない。初めてワイン教室に通ったのは、渋谷の小さな個人教室。今から15年前。その教室の先生は結構エキゾチックな顔立ちの美人で、大きな住宅に一人住まいなのが妙に気になった。生徒の間でも勝手な創造に話を咲かせていた。年齢は30代半ば。広いキッチンを教室代わりにして、生徒は5-6人。趣味の域をでない。あるとき私ひとりが最後まで残っていろんな質問をしていたら、「広瀬さん、良いもの見せようか?」って、彼女が突然立ち上がった。そして「私の後に着いて来て...」って笑顔で言う。断れない雰囲気で、黙って後を着いて行くと、なんと彼女は自分のベッドルームのドアを開けた。薄い間接照明がぽつんとついていてセミダブルのベッドが壁際においてあった。私が、部屋の入り口で中に入るのをためらってると、彼女はフローリングの床に座り込んで、「ベッドルームを掃除してないので、見せるのは恥ずかしいんだけど、ここしか作れなかったのよ。見て!!」といって、地下収納庫への入り口を開けた。そこは3畳以上のスペースがあり、いろんなワインがしっかりと棚に納まっていた。10分くらいそこでワインの数々を教えていただいたが、当時の私の知識では何が何なのかさっぱり分からない。セラーの薄明かりに浮かんだ彼女の顔も印象的であったが、ワインセラーに息づくワインたちの魅力には、言いえぬ感動を覚えた。今回で三回目のフランスワインのツアーだがとても楽しみである。

投稿者 : 広瀬 元義 [広瀬元義の社長日記]









